・WEBディレクター新米の方
・ランディングページで伸び悩んでいる方
【わかること】
効果的なランディングページの作り方が分かります。
通販番組に隠されたランディングページ作りのヒントとは?
- 商品を口頭で説明できるほどに整理する
- 商品・ターゲットの特性に合った訴求を行う
- 浅い情報から深い情報へ訴求する構成
商品を口頭で説明できるほどに整理する
まずはジャパネットたかたさんのこの動画をご覧下さい。
『No1です!このお水はいつでもですね
冷蔵庫で冷やさなくてもいつでも取り出して飲み水、お料理、使えるんですよ!』
ジャパネットたかた社長のこのフレーズから始まる通販番組。
商品の特長を簡潔に訴求して次の話に関心を高めています。
これはランディングページで例えると、直帰率や読了率に大きく関わるメインビジュアルでの表現に該当します。このように通販番組の説明はランディングページの構造と非常によく似ているんです。
商品のランディングページを作る際、ページ構成ばかりを意識しすぎて結局何を伝えたかったけ?というジレンマに陥りがちです。サイトで表現する前に、隣にいるスタッフに口頭でPRできるほど自分の中で落とし込んで理解することが大事です。
このミネラルウォーターサーバの紹介を隣のスタッフにする際、あなたは何から説明しますか?
いきなり価格からは説明はしないと思います。いきなり購入方法からは説明しないと思います。
まずは関心を持ってもらうために、その商品の特長や強みから説明しますよね。
このように口頭で説明する順序と効果が出るランディングページの構造は同じなのです。構成を考える前にテキストでずらずらと口頭で話すようにその商品を紹介してみましょう。
商品・ターゲットの特性に合った訴求を行う
多くの競合がひしめき合っているウォーターサーバで、ユーザーの関心事は水の品質だと思います。どこの水を使用しているのか、どのように水を汲んでいるのか、どうような品質管理をしているのか。しかし、この品質にはそれほど差は無くどこの企業も一定数の基準を超えていると思います。
そんな差別化しにくい商品をジャパネットはしっかり理解して、『No1』というキャッチから動画を始めています。南アルプスの天然水の認知力は高いと思いますが、さらにPRするために『No1』というキャッチからストーリーを組み立て差別化を図っています。さらに直ぐさま南アルプスの描写をして、美味しそう・品質も良さそう・市場売り上げNo1ブランド、という強みを簡潔に一気に訴求して次の話題へと繋げています。
商品には、『feel→learn→buy』になる理性型購買と『learn→feel→buy』になる学習型購買、『buy→learn』『buy→feel』の習慣型購買、衝動型購買の3種があります。
ウォーターサーバは、品質に注目するので『learn→feel→buy』になる学習型購買となります。それを考慮してジャパネットたかたの動画は構成されていることがわかります。
そしてもう一つ。動画の中でジャパネットたかた社長が随所で伝えていることがあります。それは『ご年配の方』『お子さんがいる方』とターゲットを意識的に伝えています。ウォーターサーバは事務所に置いたり家庭で置いたりターゲット層は幅広いですが、このジャパネットたかたの動画はご年配の方やファミリーに向けて訴求していると思われます。
なので、商品の説明も事細かくしていますし、ご年配の方が利用するシーンを描いたりと自分事化させて訴求しています。この自分事化をさせることで購買意欲はぐんっと高まるので『誰に』対して訴求したいのかを深掘りするのも大事です。
浅い情報から深い情報へ訴求する構成
ジャパネットたかたの動画の構成を分解して見ます。
- 端的なキャッチで商品の強みを訴求
- 強み・特長を訴求※1
- 使い方と利用シーンを訴求
- 特長を3つピックアップして訴求
- 家庭で配置する利用シーンを訴求
- 料金と特典を訴求
- 注文方法を訴求
- 特典
- ユーザーヴォイス
- ※1
徐々に深い情報、すなわち注文方法や特典を訴求していることがわかります。いきなり注文方法や料金・特典を伝えられても関心が高まっていないため響かないですが、その商品を理解した後に聞くと購買意欲が感化されるのと同じで、ランディングページの順序も同じにあります。
こうして分解して見ていると、通販番組はランディングページにとてもよく似た構造をしていることが把握できたかと思います。ジャパネットたかたは言わずとしれた通販番組で数々の実績を上げているのでとても参考になると思います。
ランディングページ制作に行き詰まった時や伸び悩んだときには通販番組を見てみるのも良いと思いますので参考にしてみてください。