バック・トゥ・ザ・フューチャーをもう1度観たくなる5つのポイント

子どもの頃に金曜ロードショーで『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART1』と出会い、翌日直ぐさま近所のレンタルビデオ屋さんにPART2を借りに行ったら間違ってPART1を借りてしまった。というエピソードと同時に私の1番好きな映画として記憶に刻まれている本作品。

不朽の名作とそんな出会いをした私ですが、1度は観たことがあるであろうこの作品をもう一度観たくなる5つのポイントを紹介します。

バック・トゥ・ザ・フューチャーをもう1度観たくなる5つのポイント

ポイント
  • タイムトラベルの逆説的なストーリー
  • 俳優陣のリアクション
  • ハラハラ感を煽る演出
  • アメリカ文化
  • 心が躍る音楽

タイムトラベルの逆説的なストーリー

本作品はSF映画の巨匠、スティーブンスピルバーグが監督だと勘違いしている方が多いと思いますが彼は制作総指揮。監督はロバート・ゼメキスといって『フォレストガンプ』や『キャストアウェイ』作品を監督したこちらもハリウッド映画の巨匠が務めています。

1985年に公開された本作は、数々のタイムトラベル作品が存在しますが、タイムトラベル映画の代表作といっても過言ではありません。

ここであらすじを簡潔に紹介します。



舞台は1985年。だが直ぐに時代はさかのぼる。高校生のマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)が天才科学者エメリット・ドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)が作り出したタイムマシン・デロリアンに乗り、ある出来事をキッカケに1955年にタイムトラベルしてしまうからだ。

過去の世界でマーティは偶然にも学生時代の両親と出会ってしまい2人の恋路の邪魔をしてしまう。過去を変えてしまったため未来に影響を及ぼし彼の存在が消えかけてしまう。

未来に戻るチャンスはたった1度だけ、それまでに両親の恋路を元に戻すため奮闘する。


あらすじを書いているだけでもワクワクするストーリーですが、脚本を作成したロバート・ゼメキスと共同脚本のボブ・ゲイルは観客全員が容易に感情移入できる要素を中心に、そこにテクノロジーを駆使したタイムトラベルのストーリーを絡めたいと考えていたそうです。

またロバート・ゼメキスはストーリーについてこう語っています。

『父親や母親から自分たちの子どもだった頃の自慢話を聞かされたことがあるだろう。例えば、学校まで20キロ歩いたとか、悪条件の中で宿題をしたとか。本当に両親がそんな凄い体験をしていたのか、過去に戻って確かめてみたいと思わないかい?』

彼のユーモアな発想が逆説的なストーリーを作り出し、父親と母親の恋路にまさか自分が関わることになるなんて、という紛れもなく気まずい体験をする事になる。

この物語設定は、何度観ても見飽きない要素の1つでもあります。

俳優陣のリアクション

SF映画のジャンルではありますが、想像力に富んだアクションも魅力の1つとして挙げられます。

しかし、このアクションを具現化しているのが俳優陣のリアクションです。特にマイケル・J・フォックスやクリストファー・ロイドの2人の表情や動きはダイナミックでこの映画の象徴でもあります。

物語としてはアクションのダイナミックさは無いですが、彼らの身振り手振りの大きな振る舞いや画面いっぱいを使って動き回る演出は、それを表している1つの要素です。特にクリストファー・ロイドの表情や動きは顕著です。

その他に、マーティの父親役のクリスピン・グローヴァーの笑い方は独特ですし、ビフ役のトーマス・F・ウィルソンはジャイアンのような悪者で、一人一人のキャラクターが際立っているので俳優陣の表情のカットが多く活用されています。

ハラハラ感を煽る演出

スティーブン・スピルバーグの真骨頂ともいうべきハラハラ感の演出。

彼の特徴的な演出としてカットバック手法があります。2つのシーンをカットバックさせてハラハラ感を演出する方法です。

ある場面のピンチと別の場面のピンチを同じ時間軸で描くことで、ハラハラ感を増す演出は随所で取り込まれています。この手法を知っていても観ているとこの巧みな術にハマってしまってハラハラさせれられているので不思議なものです。

特に物語り後半の両親が結ばれるチャンスの瞬間や未来へ帰る瞬間は多く多用され、ハラハラ感を高めていくクライマックスは圧巻です。

アメリカ文化

この映画の象徴の1つにもなっている『ヒル・バレーの広場』は1985年と1955年の2つの時代を表現されています。

高度経済期の1955年は、カラーテレビが普及し始め活気ある街並みで店も繁盛していた古き良き時代。対して、郊外に建てられたショッピングモールの出現で街の中心地が廃れてしまった1985年の街並みを『ヒル・バレーの広場』は時代のコントラストをうまく表しています。

古き良き時代と呼ばれた1955年が舞台として設定されているので、どこか活気に溢れ将来への期待に満ちあふれている雰囲気が再現されている点も本作の魅力の1つなのかも知れません。

個人的には、この映画と出会ってアメリカ文化にとても興味をもったのを覚えています。ダンスパーティやハイスクールの風景や街並み。学生だった自分の景色や文化と異なっている点に興味をもったのも本作を好きになった1つです。

心が躍る音楽

最後に欠かせない魅力の1つが音楽です。

全編フルオーケストラ生演奏付きで見るコンサートもあるくらい、バック・トゥ・ザ・フューチャーの音楽は有名でファンが多いことで有名です。

この音楽を担当したのがアラン・シルヴェストリという方です。『ボディガード』『フォレスト・ガンプ』『アベンジャーズ』と数々の名作の音楽を担当している彼もまた映画音楽の巨匠です。

本作の有名なのはテーマ曲ですが、冒頭の登校シーンで流れるヒューイ・ルイス & ザ・ニュースの『The Power of Love』やマーティがギターを弾くシーンのチャック・ベリーのJohnny B. Goodeなど多くの名作が使われているのも見所です。

まあなんといってもテーマ曲は、いつ聴いても心が躍る名曲だと思います。



いかがでしたか?

何度も観ている本作の魅力を5つに分けて紹介してきましたが、書き起こしているだけでまた観たくなってきましたw 元気を出したい時や何も考えずにストレス発散したいときなどぜひご覧下さい。純然たる娯楽映画なので、きっと見終わった後には爽快な気分になっていると思います。




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