皆さんは仕事や毎日の生活の中で自分の言いたいことがうまく相手に伝わらない、理解してもらえない、自分のイメージ通りに仕事が進まないと感じた事はありませんか?
そのような時、うまく伝える、仕事を進める方法として論理思考という考え方があります。
論理思考がしっかりできると仕事が早く進みます。仕事に余裕が出てくるので自分のやりたいことに充てる時間を増やします。相手にうまく伝える、そして仕事を前に進めるための道筋をつけてくれる力強い味方です。
今回は、その論理思考の考え方のうち、すぐに役立つ5つのポイントを見ていきましょう。
・説明がうまくできない方
・自分の意見を理解してもらえない方
・仕事がうまく進まないと感じている方
【わかること】
論理思考の身に付け方がわかります。
- 意見を明確にする
- 意見と事実を分ける
- 伝える相手を意識する
- 100%の正しさにこだわらない
- 成長と論理思考
意見を明確にする
仕事をするうえで、上司や後輩、顧客からあなたの意見を求められる場面はよくあることです。
自分の意見を1つには決められない、自分の意見が間違っていたらどうしよう、そんなふうに思って自分の意見や判断ができない。
あなたもそんな事はありませんか?
なぜ仕事では課題を明確にして自分の意見を言うことが求められるのでしょうか?
それは、課題に対して意見を明確にすることで、周囲の協力を得られたり、どんな情報を集めれば良いのか分かります。また、仕事では意見があいまいだと物事が前に進みません。
では、意見を明確にするにはどうしたらいいのでしょうか。
方法は2つあります。
1つ目の方法はイエスノーを明確にするということです。
イエスのを明確にするためには意見に曖昧な言葉を使わないことが重要です。また、意見に対して、根拠を明確にすることで説得力が増します。
2つ目の方法は『なぜなら』『だから』と筋道を立てて話します。
論理思考とは自分の意見を確かめるために必要な根拠という小さなブロックを積み重ねていく作業に似ています。意見に対して『なぜなら』『だから』とつなげて説明することで意見を確かめるファクトがわかり意見が明確になります。
意見と事実を分ける
お客様のご意見ご希望をそのまま通り提案してしまう。あなたもそんな経験ありませんか?
論理思考とは、意見を持ってその意見を確かめるために小さなブロックを積み重ねていく、と説明しました。
あなたの周囲の人が言っている主観的な意見は動かしがたい事実すなわちファクトとは限りません。
このようにファクトとは言い難いものを根拠にすると周囲に対する説得力に欠け、協力を得ることができません。よって意見を支える根拠はファクトで固めなければならないため意見と事実を分けることが求められるのです。
事実(ファクト)とは、実際にあったことやみんなが受け入れる原理原則のことです。
例としてはデータが挙げられます。データは同じように解釈できるものなので説得力があります。
その他に事実を見て確認したことも有効です。
徹底的に何が起こっているかを探り改善策を練っていくことで、誰が正しいかではなく、何が正しいかに基づいたぶれない意思決定に繋がります。
伝える相手を意識する
伝える相手を意識する。あなたはできていますか?
普通に友達が家族と話しているんだから当たり前だと思うかもしれません。
しかしここで少し考えてみましょう。なぜ仕事では伝える相手を意識しなければならないのでしょうか。
伝えることに一生懸命になり自分の言いたいことだけを言ってしまう。
そんな経験はありませんか?
自分の意見が正しいと考えている場合にはなおさらその傾向は強くなります。
しかし伝える相手の関心は自分の課題を片付けることです。つまりあなたの話が自分の課題に役立つと思えば解決する耳を傾けますし、自分の課題に役立たないと思えば聞き流してしまいます。
なので伝える相手の関心にまず応えることが重要なのです。
友だちや家族と話すそれとは少し違ってきますよね。
伝える相手を意識するには3つのポイントがあります。
1つ目は相手の興味関心がないことを最初に言わない勇気です。
この場で相手が知りたい事は何かを予測します。その上で伝える相手が興味関心のないことを言わない勇気を持つことです。
伝える相手はあなたを自分のことを考えてくれる人なのかどうなのかを会話の早いタイミングで判断します。
2つ目は、しっかりと相手の信頼を得られたら、相手の上司やお客様の反応予測します。
どんな話をすると相手の上司やお客様が相手のことを信頼するかに思いを巡らします。伝える相手の上司やお客様の反応を予測して伝えてあげると相手の納得を得やすくなります。
3つ目は、相手と自分の知っていることのギャップを意識することです。人間誰しも知っていてあなたが知らないこともあります。その逆も考えられます。
特にあなたが知っていて当たり前だと思っていることを相手が知らないことはよくあります。
相手と自分の知識の差を理解してその差を埋める努力をした上でコミニケーションしていかないといつまでたっても議論が噛み合わなかったり結論に至らないということになりがちです。
100%の正しさにこだわらない
分析や調査をする時、100%完璧なることを追求してしまい、本当に重要なことが何だったのか見失ってしまったことがありませんか。
仕事では100%の正しさにこだわらなくて良いのです。それはなぜなのでしょうか?
1つ目の理由は検討すべき事項の6割から7割の見通しがつけば前に進めていくことが多くなっているからです。ますます変化が激しくなるビジネス環境の中で、検討にかけられる時間はどんどん少なくなってきています。
2つ目の理由は意見とファクトの繋がりは仕事を進める上で必要十分な人々を納得させることができれば十分なのです。いつまでも納得させるために時間を費やしていては前に進まず、そのうち前提が変わってしまうという状況になりかねません。
3つ目の理由はより良い成果のためのたたき台になるからです。
100%の正しさにこだわりすぎないためには、『何ために考えるか』を意識します。
つまり課題認識を常に意識し立ち戻ることが大切です。
成長と論理思考
仕事を行った後の振り返りは、成長するうえでとても大切な作業です。
仕事における振り返りとは、手がけた仕事の仕上がりや、やり方のよかった悪かった点を明らかにすることです。
ではなぜ振り返りをすると良いでしょうか。
まずよかった点を考えることで自信がつきます。新しい仕事に挑戦し続けるには自分がその仕事きっとやり切ることができるという自信が重要です。また次に同じような課題に向き合った時にも同じやり方をすれば言うことを確認することができます。
考える事は論理思考そのものです。
丁寧に考えると今までとは違った行動を試すことができるようになります。
新しいことを試し良かった点から自信を繰り返すことで着実に成果の出る行動が培われていきます。
仕事を振り返りという方法で、精度を高めることが成長につながります。
また悪かった点を考える事も大事です。悪かった点を丁寧に考えると、今までとは違った行動を試すことができます。
いかがでしたか?
論理思考ですぐに役立つ5つのポイントを紹介してきましたが、学ぶことで今までやっていたことを短い時間でできるようになります。また新しい着想を得ることができるので八方塞がりで出口がないと考えていたところから抜け出すことができます。
ぜひ仕事や生活に活かしてみてください。
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事例を元に詳しく紹介しているのでより学びが深まると思います。