ここまで2回にわたってWEBディレクターになるために必要なポイントをお伝えしてきました。ノウハウや手法などではなく、心構えや制作業務に携わっていると意識が薄くなることなどをお伝えしてきました。
最後のポイントは他のWEBディレクターと差をつけるためのポイントです。
それはマーケティングです。
マーケターという職種があるのだからWEBディレクターになぜ必要なの?と思う方がいるかも知れません。ですがWEBディレクターは何を売るのでしょうか。WEBサイトやデジタルの制作物ですよね。それを利用するのはユーザーなのですからマーケティングの知識は必然的に必要なのです。この当たり前のことに気付かずに制作を進めている方は多くいるかと思います。
あるいはその分野は企画段階で方針が定まっていたりするので考えなくてもいいのかも知れません。ですが、マーケティングの観点を持つことで顧客はそんなWEBディレクターを求めるに違いありません。なぜなら、市場を分析してユーザーの態度変容を起こす方法を知っているのですから。
最後には、そんなマーケティングを簡単にご紹介しましょう。
マーケティングとは
マーケティングとは、市場を動かすこと。ユーザーの態度変容を促すもの。「マーケット作り」に言い換えられる。必要ないと思っているものを必要だと思ってもらい、行動してもらうための活動。
参照:マーケティングとブランディングって、結局何だっけ?
マーケティングという縦文字で考えると「???」と思いますが、上記の参照サイトにも記載があるとおり、マーケティング→マーケット作りと捉えるとわかりやすいんではないでしょうか。この捉え方はすごく捉えやすいですね。
つまり、市場を作っていくことこそがマーケティングなのです。
携帯電話を例に見ていきましょう。
電話の歴史でいうと始めは黒電話のように有線電話でした。技術の発達に伴い、家の中で無線の子機が誕生しやがてポケットベルがでてきます。
家の中や特定の場所にある公衆電話でしか連絡ツールがなかったのに、自由な場所で人と連絡を取れるようになる。家の中だけで無く外にまで環境を広げる活動がマーケティングです。上記参照の記事がすごくわかりやすいかと思います。
WEBディレクターに必要なもの
WEBディレクターは顧客からよく、デジタル領域の販路を開拓した。みたいな要望を投げかけられます。いいかえればデジタル領域でマーケット作りを行いたい、ということなのです。
椅子を販売している会社がECサイトを立ち上げたが、売れ行きが良くないのでどうにかしたい。そんな時WEB会社にお声がかかります。
プロディーサーやディレクターは、そのECサイトの売上をどのように伸ばしていくか、関所はどこなのかを考え提案します。
その時、どのターゲットだとその商品を買うのか、どの場面でターゲットはその商品を知るのか、どこに魅力を感じるのかなど、売るマーケットを捉えないと明確な解決方法はでてこないと思います。
Googleアナリティクスの数値から紐解いてどこに関所があるかを見つけることはできますが、それは小手先の課題解決にしかならない時もあります。その前に、その商材のマーケットをじっくり考え、販路は適正なのか、商品の魅力は本当に魅力なのか、を考える必要があります。その先にECサイトでどんな施策が必要なのかが見つかるのです。
WEBディレクターはWEBのことだけを考えていてはならないのです。これが他のWEBディレクターと差をつける大事なポイントです。
最後に
いかがでしたでしょうか?3回をの記事を通して、心得・知識・観点についてのお話をしてきました。手法やハウツーの記事ではなく、考え方について伝えしてきたかと思いますが、手法やハウツーは実務を行っていけば自ずとついていきます。ですが、間違った考え方や捉え方が違っていたりすると明後日の方向にいってしまうのでとても大事なポイントです。
そんな考え方についてお話ししてきましたが、このブログではそんな考え方や捉え方についての記事を発信していこうと思います。WEBディレクターとし働く上でて少しでもお役立ちできれば幸いです。