何かを学ぶとき、人から教わったり読書して学んだり教えを実行することから始まると思います。
それは守・破・離の『守』に当たるようです。そして独り立ちして学んだことを実践していく『破』となり、自分らしさで変化を加える『離』となっていきます。
このように人は守破離の順で成長していくのです。この流れを掴むと自分はいまどのフェーズにいて立ち位置が分かるのでどの方向に進めばいいのか判断ができます。守破離を掴んでビジネスにも仕事にも活かしてみてください。
守
最初の段階では、指導者の話を守る。
参照:守破離とは?守破離で成長しよう!
できるだけ多くの話を聞き、指導者の行動を見習って、指導者の価値観を自分のものにしていく。
すべてを習得できたと感じるまでは、指導者の指導の通りの行動する。
『守』は教わる時期です。基礎をしっかり学ぶ期間なので、この時期は忍耐力が大事です。ここで投げやりになったり急いで発展させた事をしたりすると本質を見失って土台が薄くなるので粘って基礎を習得しましょう。
パンチの基礎を習得せずにストレートを打っても人は倒れない。そうならないために!
破
次の段階で、指導者の話しを守るだけではなく、破る行為をしてみる。
参照:守破離とは?守破離で成長しよう!
自分独自に工夫して、指導者の話になかった方法を試してみる。
基本をしっかり習得したら、次は応用していく段階です。
パンチをマスターしたらワンツーやアッパーなどパンチの応用ができるようになります。基礎をしっかり習得しているので発展したパンチを打っても力強く打てるので相手を倒すことができます。
離
最後の段階では、指導者のもとから離れて、自分自身で学んだ内容をさらに発展させる。
参照:守破離とは?守破離で成長しよう!
最後はオリジナリティを出していく時期です。ここで強みや個性がでてきます。これまでは教わり習得して応用も身に付けて、教科書に書いてあることを実践していくだけでした。ですが、離は教科書にも書いていない、自分らしさを出したくなります。『離』のフェーズまでいけば、体が覚えているので1番楽しく物事に取り組めるかも知れません。
ワンツー、アッパー、を習得したら、必殺技を身に付けます。誰でも倒せる力強い一撃ストレートかも知れませんし、ワンツーのコンビからの右ボディなど、自分らしさでそのスキルを最大化させます。
守破離を簡単にいうと、真似して学んで自分の考えを足していって最後はそこから離れて新しいものを作り出す。という具合に順序に沿って成長していく過程だと思います。
そもそも守破離の起源は何なのでしょうか。
守破離の起源
規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな
千利休
調べてみると、千利休が『利休道歌』で説いたというのが起源だそうです。
師匠から教わったことを徹底的に守り、自分に合った型を織り交ぜて既存の型を破り、師匠から離れて自分自身の技を見いだしていく。
茶の世界から生まれたコトバなんですね。師匠を持つことやや修行が必ずしも正ではない現代においては、もしかしたら時代遅れなのかも知れません。ですが、師匠や修行がなくても何かを習得する際にこのフローは必然的に行っていると思います。
なので、守破離を理解すると自分の今の立ち位置を知るヒントになるのでどのような行動を取ればいいのかわかったりします。
また、守破離を知れば後輩のマネジメントをする際に、その後輩はどの状態なのか知ることができるので次にどんなことをしてあげればいいのか分かるので人の成長にも繋げることができるので、ぜひ参考ください!