ウェブサイトに掲載する情報はどうやって決めればいいの?と悩んでいる方はいませんか?
まだ悩んでいるレベルではいいと思いますが、何も考えずに他と同様の情報を記載しているだけで目的がないものだったりします。
ユーザーは、ウェブサイトに何を求めて訪問してくるのか今一度考えてほしいと思います。クライアント事業はどんなサービスを行っていて、どんなユーザーがターゲットなのか、どんな強みがあるのか、『目的・ターゲット・インサイト』の3つは少なくとも抑えておく必要があると思います。
どのようにWEBコンテンツを考えていくのか、初心者ディレクターの方はぜひご参考下さい。
目的を考えよう
目的には様々あります。クライアントの事業としての目的、WEBサイトを作る目的、担当者の目的、自社としての目的などなど。実際は全てを把握して考えておくことが大事ですが、ここで考えておいてほしいと思う目的はクライアントの事業としての目的です。
Appleを参考にしてみましょう。Appleの目的、すなわち企業理念は『テクノロジーを介して何百万人もの人の生活を変える』です。それを形作っているのがiPhoneだったりMacだったり製品だったりするのです。この目的こそがAppleのブランドの軸となるところでありユーザーに提供している価値です。
話がやや壮大になってWEBコンテンツを考えるのにここまで考える必要があるのか?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、この本質を理解しているのとしていないのとではターゲットの考え方やインサイトの捉え方にブレが生じてしまいます。
もし仮に、AppleからWEBサイトを作りたいという要望があった場合、それはその目的を達成するための手段としてWEBサイトを選択しているに過ぎないので、WEBサイトを作る目的の前に事業としての目的を把握しておきましょう。
ターゲットを考える
次にターゲットです。事業としての目的を把握すると自ずとユーザーに提供すべき価値が見えてきます。スタートアップ企業で無い限り既にユーザーが求めているものがあるかと思いますが、Appleならスタイリッシュで革新的な生活を手に入れられる製品を求めている方がターゲットになります。
Apple製品のターゲットは、
法人、個人どちらもいると思います。
Macはスペックが良いのでデザイン会社や制作会社でよく使われていたりします。個人なら、使い運びが便利で機能面も良く見た目で選ぶ人もいるでしょう。
どんな年齢の方が購入して、どんな思考の方が購入されるのかを洗い出していきます。
ターゲットを明確にイメージできない場合は、近くの友人や知人を想像してペルソナにしてみることも良いでしょう。ここで明確にイメージできていないと誰に向けてのサイトかわからなくなってきますのでしっかりと時間を費やしましょう。
インサイトを考える
ターゲットを明確化できたら、そのターゲットが何を求めているのかを考えます。
ここでマーケティングの要素として『KBF(購買決定要因)』を考えます。
購買決定要因(KBF)とは、Key Buying Factorの略で、購入対象となる製品を構成する価値や価格の中で、顧客が商品の購買を決める際に、重視する要素(Key Factor)のことです。
参照:マーケティング用語集 | 株式会社シナプス
KBFは人によって捉え方考え方が異なったりしますが、
AppleのKBFは『生活における新しい価値』だと思います。
『生活における新しい価値』は分解すると機能面やスペック面、見た目だったりするのですが、Appleが競合と一線を画しているのは新しい生活環境の提供だと思いますし、それをユーザーは求めているので、どんなにすごい機能だったとしてもそれが生活に何の影響も起きないものだったらApple製品は選ばれないと思うので、ここでいうKBFはそれだと定義しました。
WEBコンテンツを考案しよう
事業として何を提供して、どんなターゲットがいて、ターゲットは何を求めているのか。これらの洗い出しが完了したらあとは、その求めている物に対してのコンテンツを用意するだけです。
Appleだと
この製品を購入するとこんな新しい毎日がある、こんな新しいコミュニケーションが生まれる。
ということを機能面と合わせて訴求するコンテンツが必要でしょう。実際、MacやiPhoneのサイトはイメージ喚起を促す構成コンテンツになっているかと思います。
このようにターゲットが求めているもので、かつ事業の強みや目的に沿ったコンテンツを考案するという考え方を念頭に置いておけば迷わずコンテンツを考案することができるのではないでしょうか。
ぜひ参考に実践してみてくださいね。